転職人気ランキング!「働きたい!」と思う企業

総合人材サービスのインテリジェンスによると、2017年度の転職人気企業として、1位にトヨタ、2位がGoogle。
そして3位がソニーが選ばれました。
一方、学生の就職人気企業の1位は全日本空輸(ANA)、2位三菱東京UFJ銀行、3位はみずほフィナンシャルグループです。
両者の間には大きな違いがあることがわかります。

両者に違いが生ずる理由の一つに「給与」が挙げられます。
新卒の場合、給与よりもむしろ「やりがい」といったものを重視する傾向にあります。
給与面よりも大きなプロジェクトに関わることができる。
あるいは海外での就業等、給与以外での内容を重視するケースが少なくありません。
また、将来の転職等を視野に入れた就職を検討するケースも存在します。

一方、転職の場合は給与面は企業を選ぶ上で大きな要素となります。
加えて転職先の人気企業はメーカー系が多く、新卒の就職先として金融系等が多いのと異なるのも特徴です。
これは転職の場合、就職と異なり、前職の実績をアピールする事が可能であることが大きな原因の一つといえるでしょう。

例えばソニーからGoogleに転職する場合、これは国内企業の実績を引っ提げて外資系企業に転職するという意味があります。
あるいはGoogleからトヨタに転職する場合、企業にとっては「メーカーのIT部門を強化する」という意味を持ちます。
いずれも「即戦力の確保」であり、転職は就職よりも企業との条件交渉という側面が強い事を意味しています。

メーカー系に就職人気企業がランクインしにくい理由の一つに技術職の門戸が狭いというのも原因の一つとして挙げられます。
金融機関の多くが文系、理系双方の学生が就職可能であるのに対し、製造業は営業職等の一部を除き、文系学生の就職枠が少ないのが特徴です。

一方、この状況は転職市場においても同様です。
ランキングが上位でないと人気が少ないと思われておりますが、実際にランキングが低い原因は絶対的な採用枠の少なさも原因の一つだといえるでしょう。

トヨタの働き方改革、社会人はどう評価する?

トヨタ自動車が評価されているポイントに働き方改革というものがあります。
これは従来の「全ての社員がオフィスで9時から17時」まで。
あるいは「仕事が終わらなければ残業」といった状態を改めるもので、その改革内容は多岐にわたります。

代表的なものとして残業代保障が挙げられます。
これは45時間分の残業に対し、17万円程度の残業代を支払うというものですが、これは年間で20日間の有給休暇を取得していることが「ノルマ」とされており、この条件を満たしていない場合は翌年の残業代保証の対象から外れるというのが大きな特徴です。

働き方改革、というと子育て世代の女性をイメージされる方も多いでしょう。
しかしトヨタの働き方改革は女性のみならず男性、即ち介護離職の防止もその目的としております。
近年のニーズにいち早く対応しているといってよいでしょう。

一方、休暇取得に関しては批判的な意見も存在します。
そもそも有給休暇というものは労働者の権利として保証されたものであって、日数を増やすことよりも休暇を取得しやすい職場の環境整備が優先課題とする意見は多く、表面的な「数値達成」では意味がないということです。
また、全体の仕事量を減らさないまま、休暇だけを取得することで、作業量が増大する。
その結果、違法なサービス残業が増えている現状にも批判がなされています。

とはいえ、幅広い層を対象としたことは評価に値します。
とりわけ介護離職の防止としての働き方はニーズが大きく、中でも総合職のみならず、一般職の女性もその対象としたのは画期的なものだといえるでしょう。
先例のないケースだけに、他の企業に先駆けて制度を導入したトヨタの姿勢は、概ね肯定的に評価されているものだといえます。