レセプトチェックの速度を上げて残業回避!

レセプトとは診療報酬請求明細書のことです。
医療事務の人は診療報酬点数表に従ってこの書類を作成していきます。
1つの医療機関で1人の患者ごと、月ごとに医科歯科別に作成するルールがあります。
つまり、来院された患者さんの分だけの件数があるということになります。

レセコンと呼ばれる機械で日々、患者さんの医療費の計算を行っていくことでデータが蓄積されて月末には電子的に診療報酬請求明細書が完成するというのが一般的な流れです。

このレセプトは、国保連合会や支払基金といった審査代行機関に診療月の翌月の10日までに提出しなければなりません。
レセコンのお蔭でレセプトの作成に時間はかからなくなったとはいえ、医療事務がこれをチェックする時間は膨大です。

なぜ、医療事務員がレセプトをチェックする必要があるかというと、この診療報酬明細書こそが医療機関の医業収入に大きく関わるからです。
算定もれといって本来、請求すべきものを請求していなければそれだけ収入に影響がでます。
また、診療報酬には算定条件が定められているため、その行為にふさわしい病名であるかだとか、前回算定から3月以上経過している証拠となるものが記入されているかなど細かくみていく必要があります。

診療報酬請求明細書は審査支払機関で審査され、その明細書に落ち度がなければ請求された金額は、通常は提出から2か月後くらいに医療機関に振り込まれます。
ところが、落ち度があり医療機関側にレセプトが戻されることがあります。
これを返戻といいます。
返戻があるともう一度チェックし、正しいものを再請求することになるので、医療機関にお金が入っているのが遅くなってしまいます。

さらに落ち度があり、査定されることがあります。
査定は審査側が請求が不適切とみて、医療機関への確認なしに、支払いをしないというものです。
これは、医療機関側の収入に大きく響いてしまいます。

このように医療機関の収入に影響を与えるためレセプトチェックは医療事務員にとって大切な仕事なのです。

レセプトチェック講座などでレセプトに割く時間を短縮

レセプトチェックがいかに大切かは前項で述べたとおりです。
ただ、この作業は月末から提出日前に終わらせなければなりません。
この作業をしているからといって通常の診療業務がなくなるわけではないので、当然のことながら、残業です。
期間が決まっているため、残業も集中し、レセプト提出のためのチェック作業の際には帰宅するのが22:00くらいになってしまうというところもあるようです。

例えば、1か月に1回しか算定が認められていないものやAという行為とBという行為は一緒に算定できないというようなものはコンピュータでチェックがかかるようになっています。
ただ、コメントを付記しなければいけないというのはまだまだ人の手が必要です。

最近ではどこを重点的にチェックしていけばいいかレセプトチェック講座などもあります。
講座で学ぶことで要領よく仕事をこなし、レセプトに割く時間を短縮することができます。
また、レセプトチェック講座で学ぶことは日々の医療費計算にもつながり、日ごろからより正しいレセプト作成ができるというメリットもあります。

医療事務員としてレセプトチェックの技能が向上することは結果的には医療機関も収入にも影響を与えることになるのです。

そのほか、医療事務員にとって、残業が減ることは自分自身にプラスになるだけでなく、患者様へのサービスにもつながります。
一見、関係ないことのように思われるかもしれませんが、残業が続けば、集中力に欠きます。
受付事務など患者様と多く接する医療事務は印象が大切です。
結果的にサービス向上につながります。

このように考えてくるレセプトチェック技能の向上は自分だけでなく、医療機関にも患者様にもプラスになる重要なことだといえるでしょう。